脳検診は基本的にMRI、MRAといった脳のみを対象とした検診になっています。それに対して脳ドックは頭部MRI検査はもちろんのこと、血液検査、尿検査、心電図検査など脳疾患に関わる幅広い検診を行っています。
「MRI」「MRA」ともに、同じ装置を使って行っています。
MRIは「Magnetic Resonance Imaging」の略で、訳すと「磁気共鳴画像検査」となります。磁力を用いて人体を調べる検査のことで、一般的には頭、胸、腹などの断面写真を撮影して検査することです。
MRAは「Magnetic Resonance Angiography」の略で、「磁気共鳴血管撮影」を指します。MRI装置を用いて脳の血管だけを映し出し、検査するのが「MRA検査」です。
「認知症」とは、正常であった脳の知的な働きが、後天的な病気などによって持続的に低下していく症状を指します。認知症にもいくつかの種類と、それぞれ原因とされていることがあります。
アルツハイマー型認知症の場合「βアミロイド蛋白」という物質が脳にたまって、神経細胞が死滅することが原因となります。また、脳血管性認知症の場合は脳の血管障害(脳梗塞・脳出血など)が原因となって発症します。どの種類の認知症であれ、症状の進行に伴って日常生活は非常に困難になります。
基本的に、脳ドックを受診される方は自分は健康だと思っているものです。ところが実際は、100人に3人の割合でなんらかの異常が発見されます。よく発見される疾患として、脳動脈瘤をはじめ、未破裂脳動脈瘤、無症候性脳梗塞、脳腫瘍などが挙げられます。
MRIは強い磁気によって検査をするため、精密電子機器である心臓ペースメーカーは磁気の影響を受けて正常な働きができなくなります。また、人体への影響ではありませんが、MRIを受ける際に腕時計やキャッシュカードを身に付けたままだと、磁気によって機能しなくなってしまいますのでご注意ください。
「脳の高次機能」とは、言語・記憶・認知などの意識的で統合的な精神機能を指します。事故などによって高次機能に障害を生じると、社会生活を送っていく上で大きな支障をきたします。
残念ながら、そう言い切ることはできません。高血圧性脳内出血のように、MRAでは映らないような細い血管の疾患も存在するのが現状です。また、脳塞栓症のように心臓の病気が原因でおこる脳梗塞も、脳検診や脳ドックではわからない場合がありますので注意してください。危険を回避するためにも、定期的な検査をオススメいたします。
「ぼけ」は加齢に伴う記憶力の低下で起こる現象で、基本的には正常範囲内の老化現象です。それに対して認知症は、認知機能(覚える、見る、聞く、話す、考えるなどの知的機能)に障害があるために起こる病気です。もし約束を忘れたり、道に迷ったり、といった症状が頻繁にあらわれたら「ぼけ」ではなく認知症である可能性もあります。
しかしこれらは区別が難しく、かつてはこれらを客観的に区別する方法はありませんでした。しかしコグヘルス検査では加齢による記憶低下を相殺した結果が得られるため、最終的には医師の判断が必要になるものの、認知症か「ぼけ」か、という判断をすることが可能です。